どうしても伝えたい思い。。
久しぶりの絵本です!
著者(文)は半藤一利(はんどう・かずとし)さん
「日本のいちばん長い日」「ノモンハンの夏」など
昭和史に光をあてた作家さんだそうで・・
今年の一月に90歳で逝去されました。。。
そのかたが一冊だけ残された絵本
▼「焼けあとのちかい」
東京の下町で生まれ育ち小学5年生から戦争が始まり・・
東京大空襲の猛火を生きのびた中学2年生が感じたこと・・
あのときわたくしは、焼けあとにポツンと立ちながら、
この世に「絶対」はない、ということを思い知らされました。
絶対に正義は勝つ。絶対に神風がふく。絶対に日本は負けない。
(略)
絶対に自分は人を殺さない。絶対に……、絶対に……。
それまで、どのくらいまわりに絶対があって、
自分はその絶対を信じてきたことか。
そしてそれがどんなにむなしく、自分勝手な信念であったかを、
あっけらかんとした焼けあとから教わったのです。
(略)
そのとき以来、わたくしは二度と「絶対」という言葉は使わない、
そう心にちかって今日まで生きてきました。
しかしいま、あえて「絶対」という言葉をつかって
どうしても伝えたいたったひとつの思いがあります。
『戦争だけは
絶対に
はじめてはいけない』
たぶんきっと・・
どうしても・・
子どもたちにも伝えたかったんでしょうね。。