ジャックと豆介さん

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ケーキの切れない非行少年たち


「世の中すべてが歪んで見えている」としたら・・



本「ケーキの切れない非行少年たち」



著者:宮口幸治


児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。




見る力、聞く力、見えないものを想像する力が弱く
そのせいで勉強が苦手というだけでなく
話を聞き間違えたり、周りの状況が読めなくて
対人関係で失敗したり、
イジメに遭ったり・・
それが非行の原因にもなっていると・・




本来は支援されないといけない障害をもった少年たち・・


軽度知的障害や境界知能があったとしても
学校で気づかれない子どもたち・・


小学校では「厄介な子」
中学校では「もう手が付けられない子」


学校で気づいてれば被害者も生まれなかったのに・・


何か大きな少年事件が起きた際に
世間で注目されるのは
「なぜ事件を起こしたのか?」という理由の解明の部分・・



なぜこのような凶悪犯罪に手を染めることになったのかが問題だとする
著者は児童精神科医でもある


「どうしたら事件を防げないのか?」
「また事件を起こさないためにはどう支援したらいいか?」


「子どもの心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついてない」



我々大人の役割は、説教や叱責などによってむりやり扉を開けさせることではなく、
子ども自身に出来るだけ多くの気づきの場を提供すること



「褒める教育」「自尊感情を上げるような支援」などからは
もう卒業してほしいと・・



全ての学習の土台となる認知機能への支援を!と



そして最終的には犯罪者を納税者に!



大切なことは・・
「困っている子ども」の早期発見と支援!
それに最も効率的に支援できるのは、学校以外あり得ないと!


今後、新たな視点をもった学校教育が
充実していくことをねがってやみません。と著者は結んでます!





いじめや虐待が増え・・
ネット上でも過激な事件があふれる世の中・・
見る力・聞く力・とくに想像力がなくなって・・
歪んでものが見えてるのは子どもたちだけではない!?


教育・学校関係者以外のひとたちにも
ぜひ読んでほしい本でしたm(__)m